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撮影/滝浦 哲
  • 建築地
    神奈川県鎌倉市
  • 設計・施工
    トトモニ
  • [概要]
    敷地面積
    104.9坪
    規模
    1階39.4坪 +2階15.7坪 +バルコニー6.5坪
    構造
    木造軸組
    断熱工法
    外張断熱(フェノバボード)・躯体内通気工法
  • [仕様]
    構造材
    無垢材(杉・桧・米松)
    管柱:4寸 通柱:5寸
    羽柄材
    無垢材(杉・桧)
    造作材
    無垢材(タモ・米栂)・集成材(タモ)
    屋根
    ガルバニウム鋼鈑横葺き
    外壁
    左官仕上げ(リシン掻き落とし)
     窓 
    アルミ樹脂複合サッシ(ペア/Low-e)
    建 具
    フラッシュ戸(ナラ)・框戸(米松)・玄関ドア(米松)
    内装
    床 :無垢板(ナラ・栗・胡桃)
       洗出し(玄関・ポーチ・通り土間)
    壁 :漆喰 一部タイル(キッチン・洗面)
    天井:漆喰 一部米栂・葦
    キッチン
    オーダーキッチン(天板:ステンレス・建具:ナラ&桜)
    浴室
    ハーフユニット&椹(1F)・タイル(2F)
  • [職方]
    大工
    高垣大工
    基礎
    鳶・武川
    建具
    武井建具
    左官
    ミナミ工業
    家具
    KIMU-WOOD

崖を楽しむ家

子供の頃からからものづくりが好きな私は、IT業界を経て、建築業界に入りました。ITも建築も「モノづくり」という楽しさは共通しているけど、BtoBよりBtoCの方がよりガチンコの濃いモノづくりが出来ると思ったのでした。だからこそ、折角つくった家は建材を組み立てる様な家づくりでなく、ひとつひとつが手づくりで、住まい手とつくり手の思いの詰まった家づくりをしたい。時を経てより味わいの出る家にしたい、という思いが強いです。

建築業界に入って10数年が経ち、子供が生まれて今回の計画がはじまりました。母と私たち3人の2世帯住宅。巡り会った土地は、北側には下に5mの崖、南側には上に15m以上の崖という崖に囲まれた敷地。
「崖の圧迫感を感じることなく、自然に囲まれた生活を送る」
「2世帯が緩く繋がりながら、プライベートを保つ」
をテーマに計画をスタート。

南側のRC擁壁は植栽で覆うことで圧迫感を和らげ、緑が迎えるアプローチに。隣地との目線が気になる1階でも開口部はすべて透明として、開口部の位置や植栽計画で、隣家の存在を気にすることなく、庭や借景から四季を感じる事が出来るように。また、トップライトや大開口を設けることで、北側向きでも昼間は照明がなくても明るく過ごせるようにしました。

2世帯の配置は、通り土間を介して平面的に分け、それぞれの生活空間を守りつつ気配を感じられる間取りとしました。それぞれのリビングも共有の庭を介して繋がっています。
2階多目的室のバーカウンター、BBQもできる広いバルコニーなど、遊びの空間もとりいれ、そこからは北側の広い眺望を楽しむことが出来ます。
素材はできるだけ無垢材や漆喰を使用することで、年月が経つほどに味わいの出る家になるよう心がけました。

3年近く過ごしてみて、日々味わいを増す素材にふれながら、いろんな方と語らい、お酒がのめる。。。
単純に、「幸せだなぁ」と思います。

これからも、住まい手、つくり手、みんなの思いの詰まったモノづくりをしていきたいと、お酒を飲みながら思うのでした。。
ちょっと家を見てみたいなと思う方は是非鎌倉に!お酒も片手に語らいましょう。

(住まい手 & つくり手)