vol.8 「長期優良住宅」って? ~長く使い続けたくなる家こそ・・・~

イメージ画像

「長期優良住宅」「フラット35」「住宅版エコポイント」という言葉
聞いたことがありますか?

これらの制度ってどういったものなのでしょうか?
簡単に言えば「性能(断熱性とか)を高くする分のコストを国が援助しますよ」というものです。
各制度の具体的内容については、別途お話しするとして・・・・。

例えば長期優良住宅という制度について考えてみました。
長期優良住宅を建てることで、減税や金利優遇・補助金が受けられる、
とってもありがたい制度です。

でも、ちょっと違和感を感じるのです。
長期優良ってどういうこと?200年住宅?
それだけの耐久性がある家?保証されている家?

今の日本の住宅の流れを考えると、
正直今のままでは、200年後どころかその前、30年後、50年後
子供たちが大人になり、結婚し、家族構成が変わり、
新たな住人の家族の生活や人数、スタイルに合わなくなり
孫の世代になったときには、
いいかげん建替えようよ、という話になることは見えています。

性能としては「200年持つ」家を目指していますが
住まい手が住み続ける意思がなければ、家はもちません。

でも、もし
「自分の育った家が、思いをこめて建てらた家が
自然と街に溶け込み、きれいに風化をし
年月と趣を感じさせる家になっていたら・・・。

小さな頃の自分だけでなく、
建てた親世代、おじいさん・おばあさん世代、その先の世代の
思い、愛着、歴史がいっぱいこもった家であったら・・・。」

残したい!
壊さないで使いたい!
そう感じると思います。

トトモニオフィスのある田園調布には
こうした趣ある古い家がところどころに建っています。
その佇まいは、通りがかるだけの私たちにも、どこか愛着を感じさせます。
この家、壊さないでずっと建っていてほしい。
自分の景色の中にいてほしい。そう思うのです。

こういう家こそが、本当の意味での
長期優良なのではないかと思います。

制度として使えるものは使いたい、少しでも優遇うけて
夢を実現したい、というのは当然です。それはもちろんです。
しかし、「長期優良・標準装備」「メーカー保証○十年」
そうした謳い文句ばかりが先行しているようでは、
建物性能は優良でも、結果として長く残らない家になるのではと
思ってしまうのです。

長期優良住宅という言葉と制度を前にして、
いまいちど根本に立ちかえりたい、と思うのでした。

(牧島 美玲)