vol.4 木の話。~自分の家の柱がどんな柱か ちょっと見てみてください。~

今回は前回の続き「木の話」です。木と言えば、屋久島の推定樹齢2000年の杉が倒れたそうです。 2000年・・・人が農耕と狩猟中心の生活をしていた時代からです。 ご冥福をお祈りしますというのも変ですが、何か感謝の気持ちが沸いてきます。

さて、原木が山から切り出された後の一般的な流れは
原木選定(前回の目利き)→剥皮(表面の皮を剥がす)→大割り→中・小割り→選別→人工乾燥→2次加工(狂いの修正)が一般的です。

そのほかにもいろいろな方法があります。いくつかご紹介すると
葉枯らし乾燥:原木を葉がついた状態のまま山にほったらかして少しずつ乾燥させる方法。 時間が掛かりますが強制的に乾燥させる人工乾燥と比べると木材の繊維が傷まないと言われています。
新月材:地球上の生命のバイオリズムから言って新月の時に伐採した樹木は腐りにくいという少し神秘的な考え(科学的にも証明されているらしいです)の伐採方法、などなど、こだわり始めると深いです。

~今回の原木は柱になることになりました。~
柱に求められる資質はというと
目が詰まっていること(強度があること)素直であること(ねじれたりしないこと)
やはり人と同じです・・・そうありたい・・・

まずは皮を剥がして、大きめに四角くします。原木が太い場合は一本から柱・梁・板と解体されます。中心部の強度があるところは梁に、端は板にといった具合に適部適材に分けられます。
なぜ、いきなり柱のサイズにしないのかというと・・・
木は生き物です。伐採されてすぐは水分を含んでいますが、乾燥していくと縮んだり、反ったりしてくるのです。最終的に12cm角の柱にしたければ、最初は13cmくらいにしておいて、乾燥が完了したあと、もう一度削り直すのです。

乾燥って何でしょう?この乾燥がしっかりしていないとどうなるか?
組み上げてから乾燥が進みますので 組み上げてから歪みが生じてくるということに・・・
ですので、最初にしっかり乾燥している木材を使うことが大切なのです。

とまあ、一本の柱ができるまで、とても手間と時間が掛かっているのです。
杉の4寸角の柱一本が3000円前後、桧で4000円前後(一般的な値段)
40年~60年掛けて育てられた木が、手間と時間を掛けて柱になるとこの値段。
「私の娘をそんな安く出せないわ!」って思ってしまう。う~ん、安すぎる・・・
でも出来るだけ安く家を建てたい気持ちも分る・・・ う~ん

家づくりの現場で、自分の家の柱がどんな柱か、ちょっと見てみてください。
いい柱だと、さらに家がいとおしくなりますから

(齊藤元彦)