vol.2 現場監督は見た! ~大工編~

今回は、現場監督という仕事内容について、元現場監督からのコラムです。

私は約10年、注文住宅の現場監督として家づくりに携わってきました。夢として、自分なりの我が家をいつか建築したいと思ってきたからです。

私が感じてきた家づくりの現場監督という仕事は、お金の部分を除くと建築の知識をいかに広く持って、さまざまな性格(癖)をもった職人たちをいかにまとめられるかという仕事です。

人生勉強にはもってこい、家づくりの勉強にももってこいでした。広く得た知識はこれから深くしていくつもりです。

家づくりの現場にはさまざまな職人がたずさわります。これからいままで出会ってきた多くの職人の方たちとの出会いをいくつかふりかえっていきたいと思います。

「大工」棟梁。 尊敬されたり、畏怖を抱かせたり、ただ怖かったり・・・
私のそれまでの大工さんの印象は、寡黙であり力持ちで優れた技術を持っている人。という感じです。

実際はというと、実に様々な方がいらっしゃいます。そもそも一般的に大工(職人)の育って来た環境は結構、違っているものです。

大工学校に数年通っていた、近所の大工さんのとこで修行した、ついこないだまで長年家具屋さんをやってた人が突然大工になった、現場監督から突然大工になってしまった。

一般的に広く認知されている大工資格というものはありません。というより、職人の世界では経験と周囲から認められる実力こそが最も重要視される世界なんです。

獲得できるお金も「オレは坪○○円以下の仕事はやらねえ」が通じる世界です。建売りメーカーと設計事務所、宮大工。大工さんの坪単価は万単位で異なります。

当然持っている技術もレベルも全然違ってきます。
釘の打ち方や使う釘の長さの選び方、材料の選び方や使い方などの解釈まで違います。特に無垢材自然モノを扱うにはさまざまな「技術」と「経験」があるからでしょう。

話しを聞いていると一概にどちらが正しいとは思えません。こだわるその解釈には不思議とどちらにも信憑性があるのです。絶対がないからいろいろな解釈がうまれる無垢材というのはとても魅力的です。

ぜひ、皆さまも本物の材料やものづくりの現場に直接ふれてみてください。

(諸橋義徳)