vol.14 家づくりに携わる者として ~東日本大震災に際して~

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この度の東日本大震災において被災された方へお見舞い申し上げます。

地震にともない、現在進行形でさまざまな生活環境への影響がみられます。
とても長い付き合いになりそうですね。

現場監督は仕事柄、建築の細部に直接立会います。
私の場合はそれが楽しくて、やり甲斐もあり、この仕事を続けてきました。
その土地を掘りながら地質状況を感じ、
天気や気温などのさまざまな状況下で打設されるコンクリートの状態、
構造材と金物の緊結状況など、この目に何度となく焼き付いてます。
故にあの地震の際にどんなことがあの建物に起こったのだろうと
自然と想像されました。

今回の震災で家の倒壊の約9割が津波によるものと言われています。
無残にもありとあらゆる物を押し流していく津波の映像を見て、
あの力に家が耐えられるはずがないと感じました。

基礎コンクリートを残して津波に流されたもの。
建物の形を残したまま流れていったもの。
あっさりと形なく崩れてしまったもの。
テレビの映像から、構造のあの部分がきっと弱かったんだと
いろいろ思いはめぐりますが
しっかりと丁寧に作ることを目指してやってきましたのでとてもショックでした。

自然の力をまざまざと見せつけられ、全身で恐怖を感じました。
そして改めてそれに畏怖の念を覚えます。
この島国では何度となく自然の猛威に晒され、その度に多くを失い、
そしてまたその恩恵を受けながら再興してきたのでしょう。

涙も出ますが、何故か未知なる力が湧いてきます。
やっぱり、またよき作り手達とともに家をつくり続けるしかありません。

あの自然の力を前に 具体的に何ができるのか 
何をしていいのか答えは簡単に見つかりませんが
分からないことに向き合いながら よりいいもの 強いものを目指して